是枝裕和監督最新作「怪物」カンヌ出品 初の2年連続コンペ部門「ホッとした」 坂本龍一さん音楽担当、天国へ吉報

 2年連続のコンペティション部門出品が決まった是枝裕和監督
 「怪物」のメインビジュアル (C)2023「怪物」製作委員会
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 映画監督・是枝裕和氏(60)の最新作「怪物」(6月2日公開)が、フランスで5月16日に開幕する「第76回カンヌ国際映画祭」で、最高賞パルムドールを競うコンペティション部門に正式出品されることが13日、分かった。同部門では2年連続の選出で、昨年は韓国映画「ベイビー・ブローカー」で2冠を達成。日本映画では、2018年にパルムドールを獲得した「万引き家族」以来。他にも役所広司(67)主演で、ドイツのヴィム・ベンダース監督の「パーフェクトデイズ」も選ばれた。

 「ベイビー・ブローカー」主演俳優ソン・ガンホ(56)を韓国初の男優賞に導き、エキュメニカル審査員賞との2冠を達成した「世界のコレエダ」が、今年は日本映画を引っ提げて、自身2度目のパルムドールを狙う。

 コンペティション部門出品は7回目と、カンヌ常連の是枝監督だが、同部門での2年連続選出は初めて。コメントを発表し、「うれしいというよりはホッとしたという気持ちのほうが強かったです」と率直につづった。

 是枝監督のもとに、主演・安藤サクラ(37)、脚本・坂元裕二氏(55)と日本が世界に誇るレジェンドが集結した話題作。3月28日に死去した坂本龍一さんも音楽担当として参加しており、天国に吉報を届けた。内容については、大きな湖のある郊外を舞台にしたシングルマザーや学校教師、子どもたちの物語とだけ明かされており、詳細はベールに包まれている。

 過去に「誰も知らない」(04年、男優賞=柳楽優弥)「そして父になる」(13年、審査員賞)などで受賞し、カンヌの地で名を挙げてきた。「映画はスタッフとキャストの一期一会の短い出会いと別れの間に生命を授かります。その産声を初めて観客の皆さんに聴いていただく場所としてカンヌ映画祭は、やはり、最高の舞台だと思っています」と映画祭へ感謝も示した。

 「万引き家族」で是枝監督とともにカンヌのレッドカーペットを歩いた主演の安藤も、「こんなにも早くあの場所に戻れるとは思ってもいませんでした。また是枝組の一員としてみなさんと映画祭に参加できること、とてもうれしいです」と喜びをつづった。

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