陸自ヘリ行方不明事故 飽和潜水作業も海中に出られず 15日以降に再開の方針
沖縄県の宮古島付近で10人が搭乗した陸上自衛隊UH60JAヘリコプターが行方不明となった事故で、自衛隊は14日、深い海での作業を可能にする「飽和潜水」技術を活用し、海底に残された搭乗者の可能性がある複数人の確認作業を始めた。ダイバーは装置に乗って海に投入されたが、海中に出て活動することはできず、作業を終えた。15日以降に再開の見通し。機体の主要部分とみられる物体も見つかっており、自衛隊は作業を急ぐ。
海底に取り残された搭乗者とみられる人を運び出した後、民間のサルベージ会社が機体を引き揚げる方向で調整している。
岸田文雄首相は「10人が一日も早く家族の元に帰ることができるよう全力を尽くす。懸命な捜索に心から感謝する」と述べた。