海保セスナ機が農地に不時着 エンジン出力訓練中に 乗員2人けが、航空事故に認定

 大分県宇佐市の農地に海上保安庁のセスナ機が不時着したトラブルで、同市上空でエンジンの出力を上げる訓練中に不具合が起きたことが18日、第7管区海上保安本部(北九州)への取材で分かった。乗員2人は不時着の衝撃で捻挫や挫傷を負った。国土交通省は航空事故に認定した。

 7管によると、海上保安学校宮城分校北九州航空研修センターに所属する2人が乗った単発プロペラ機セスナ172は18日午前、北九州空港を離陸。「エアワーク」と呼ばれる操縦感覚を養う訓練の一環で、エンジンの出力を上げていた。20代の男性研修生が操縦していたが、不具合発生に伴い、40代の男性教官が交代し不時着した。国交省によると、エンジンの出力は飛行が困難なレベルまで低下。不時着の約2分前に緊急事態を宣言した。

 近くに住む無職高松正則さん(72)はセスナ機を目撃。現場付近は麦畑が広がっており、「土壌は水を含んでぬかるんでいたので、着陸の衝撃が和らいだのでは」と大事故に至らなかったことに驚いていた。

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