青汁王子 インフルエンサー「やめたい」「意味ない」 執行猶予明けは「経営者回帰」

 実業家の「青汁王子」こと三崎優太氏(34)は“成功”を模索している。2019年の脱税事件で一度は転落するも、不屈の精神でSNS展開に注力し、現在はツイッターフォロワー155万人、YouTube登録者92・3万人を誇るインフルエンサーとして活躍。ネット、マスコミから注目を集める存在となった。初フォトエッセー「億を稼ぐ美学」(宝島社)では、億万長者になるための金言を執筆。世間に影響を与え続ける青汁王子の、内に秘めた思いを聞いた。

 自身の好きな物を「金、酒、ギャル」と明言する三崎氏。特に「金」は大好物だ。現在は投資家として10社以上に投資し、累計売上高は1200億円を超える。家賃1700万円&内装費3億円という「青汁ヒルズ」と呼ばれる大豪邸に住むなど、幼少期に思い描いた通りの「成功=金持ち」を実現した。

 だが、自らが成功者だという自覚は「ない」とキッパリ。その真意を「お金という意味では成功したと思うけど、それ以上にもっとやらないといけないことがある。そういう意味で僕の成功はまだまだです」とした。

 19年2月に約1億8000万円の脱税容疑で逮捕され、同9月に有罪判決を受けた。一度は金でつまずき、それでも「金持ちになる」という一定の成功も収めた。その立場から「日本の『お金を稼いだら悪だ』という風潮を払拭したい」と、フォトエッセーのテーマにも「金」を選んだ。

 逮捕から有罪確定でどん底を味わったが、YouTubeやツイッターで配信活動を始め、自身の主張がマスコミにネットニュースで取り上げられるほどになった。注目を集める自らの“発言力”について「元々話す方でもないし、自信はない」と説明。SNSを始めたのは「自分の脱税事件に対して、自分なりの真実見解がある」とレッテル払拭が目的だったという。

 しかし現在は「世間は真実がどうであれ、今更どうでも良いと思っているのが伝わってくる」と痛感。「SNSに固執する気持ちが薄れてきた。そうするとやる気がなくなってきて…」とモチベーション不足に悩んでいることも明かした。

 今年9月には、4年の執行猶予期間が終わる。これを「一区切り」とし、その先を「経営者に戻る」と宣言した。SNSを駆使したインフルエンサーとしての活動は「未定」としつつ「全部やめたいですけどね。やる意味がないので」と本音も吐露。「まずは海外に行きたいなと思っています。全部の国に」と夢も語った。

 ある意味、金に翻弄されてきた人生。金を持っていて良かった瞬間を問われると「ない。だってずっと持っているから」と言い切った。では、金で手に入れられなかったものは何か-。一瞬の沈黙後「結婚相手。今も手に入れたいです」と家庭への憧れを口に。金の持つ価値と、金の力の限界を十分に噛みしめた経験を糧に、これから始まる新章でも、さまざまな形での“成功”を追い求める。

 ◆三崎優太(みさき・ゆうた)1989年3月29日生まれ、北海道出身。18歳で起業し、株式会社メディアハーツ(現ファビウス株式会社)を設立。17年に「すっきりフルーツ青汁」が累計1億300万本を販売し、年商130億円を突破した。19年2月に法人税法違反などの疑いで逮捕され、同9月に懲役2年執行猶予4年の有罪判決を受けた。現在は実業家のほか、インフルエンサーとしても活躍する。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス