闘病から復帰の佐野史郎「これから絶望をしないように」映画公開記念イベント出席
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俳優・佐野史郎(68)が22日、都内で行われた、ロシア人映画監督のアレクサンドル・ソクーロフ氏最新作「独裁者たちのとき」公開記念イベントに出席した。佐野は2021年から多発性骨髄腫で闘病していたが今年2月から復帰している。
佐野はソクーロフ氏が手がけた2005年公開映画「太陽」に出演。今作の感想を求められると「感性と暴力的な部分が同居していて、その作風っていうのは初期の頃から変わらず一貫している。引き込まれました」と話した。
同映画はアドルフ・ヒトラー、ヨシフ・スターリンなどの実写を使いながら描く。佐野は「独裁者側に寄り添うまなざしを持つ」必要性もあると話し「一方的に糾弾すると永遠に終わることなく、絶望してしまうまで戦い続けるんじゃないか。どうしたら、争いの連鎖から抜けることができるだろうか。これから絶望をしないように一人一人がそのことを考えることができれば」と話していた。