元アイドルが勝訴で会見 芸能事務所から違約金1000万を請求される訴訟トラブル
所属していた芸能事務所との違約金を巡る訴訟トラブルが起きていた、アイドルユニット・BREAK THROUGHの元メンバー、新澤典将さんが24日、都内で代理人弁護士と会見を開き、勝訴したことを報告した。
事務所側はリハーサルやコンサートなどの4回の無断欠席、グループを無断脱退したとして、新澤氏に989万円の違約金支払いを求めて訴訟。契約書には1回の違反行為につき、200万円を支払わなければならないという記載があった。
これに対し、新澤さん側は未払い賃金11万円を請求する反訴を起こした。裁判所は新澤さんのアイドル活動には労働基準法が適応され、契約書にある違約金規定は無効であるとして、事務所側の本訴を棄却し、新澤さんの反訴請求を認容した。
緊張の面持ちで会見に臨んだ新澤さんは「精神も疲弊し、負けるかもしれない、和解をしても良いかもしれないと正直何度も諦めかけたのですが、この結果に終わり、皆様に僕からの言葉を伝える機会があることが素直にうれしいです。諦めず最後まで戦ってよかった」と話した。
過密スケジュールなどで適応障害と診断され、グループ脱退を申し出ていた。新澤さんは「適応障害は完治している。今は明るくやっています」と説明。現在の仕事を「会社を1社経営しながら、Wワークという形で夜の仕事もやっています」と明かし、芸能界への未練について「携わるつもりはない。別の仕事といった形でこれからは頑張ります」と語った。