藤井聡太竜王 最年少名人向け2連勝発進なるか「盤上に集中したい」名人戦出場喜び胸に

 将棋の藤井聡太竜王(20=王位・叡王・棋王・王将・棋聖との六冠)が渡辺明名人(39)に挑む第81期名人戦七番勝負第2局が27、28日、静岡市「浮月楼」で指される。2人は26日、同地で前日検分と前夜祭に出席した。最年少名人、最年少七冠を目指す藤井竜王は、幸先良く第1局を白星で飾った。2連勝で名人奪取に大きく近づくことができるか、勝負の一局が始まる。

 第2ラウンドの舞台は江戸幕府将軍・徳川慶喜の屋敷跡。順位戦A級最終局の対局地として知られるが、名人戦は8年ぶりの開催だ。3月の最終局に続いての来訪に、藤井竜王は「名人戦でも来ることができてうれしい」とにこり。「第1局では、名人戦の舞台で対局できる喜びを強く感じました。持ち時間9時間をしっかり使って、盤上に集中したい」と意気込んだ。

 なお将棋連盟はこの日、任期満了に伴う理事予備選挙を行い、羽生善治九段(52)が初当選した。6月9日の総会で新会長に就任する見通し。

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