鮎川誠さん“せーの”で追悼ライブ 三女・LUCY「その合図があれば誰でもできる」
1月29日に膵臓がんのため74歳で亡くなったロックバンド、シーナ&ロケッツの鮎川誠さんの追悼ライブが2日、都内で行われた。
空へと届く魂の声が響き渡った。鮎川さんを慕ったさまざまなゲストがステージに登場。2日は鮎川さんの誕生日で、ゲストは口々に「誕生日おめでとう」と口にした。最後は出演者全員で「ロックイズオールライト」を歌唱。アンコールを含めた全24曲にロックを愛した男への追悼が込められた。
ライブ前に取材に応じた三女・LUCYは、鮎川さんの他界後「もう何もやる気がなくて」と率直な心情を吐露。ただ「鮎川誠が暮らしていた家に一人でいて、お父さんの手記とかがいろいろ出てきて。ギターが69本でアンプが47個。“69と47”。お父さんが謎かけ遊びをたくさん残していた。このままでは終われない」と開催を決定。自身の歌声に乗せて父を追悼した。
「ロックは『せーの』で始められる。その合図があれば誰でもできるとお父さんはいつも言っていた。それが大好きでした」とLUCY。ライブ開催を決めたのは急だったが、まさに“せーの”で仲間が集結。「音楽もロックの心も永遠につながっていく。みんなが忘れないでくれたらうれしい」と喜んだ。