吉村大阪府知事、IR疑問に「ギャンブル依存症はすでにある国」対策徹底で「減らせる」入場制限も
大阪府の吉村洋文知事が6日、日本テレビ・読売テレビ系「ウェークアップ!」に生出演し、大阪府・市が計画しているカジノなどの統合型リゾート施設(IR)について説明した。
読売新聞特別編集委員・橋本五郎氏が「ギャンブル依存症の治療をしたり、いろんな相談を受けたりするためのセンターを作るっていうんでしょ。そんなセンターを作らなければいけないようなことをなんでやるんですか?」と質問。さらに、カジノへの入場について「週3回、月に10回」という制限を設けていることにも「(1カ月に)10回行くってことはもう完全に依存症じゃないですか」と疑問を投げかけた。
吉村氏は「日本にはパチンコとかパチスロとか、競輪、競馬そういったギャンブルがすでにありますね。ギャンブル依存症もすでにあります。このギャンブル依存症と正面から向き合うべきだと思ってます」とコメント。続けて「IRを導入することをきっかけに、依存症対策を大阪府市もそうですけど、国も挙げて向き合うべきだと思います」と提言した。
依存症は「すでにある国」であるとし、「依存症対策を徹底することによって、むしろ依存症の方を今より減らせると思ってます」と断言した。シンガポールを例に挙げ「依存症対策をしっかり取って、それによって、相対的な国民の依存症を減らした」と説明。大阪では「(成人の)3・2%ぐらいが依存症か、あるいはそのリスクのある方がいると言われています。こういった数値をきちんと示しながら」対策を取るとした。さらに、若い世代への周知や啓発も徹底すると断言した。
IRについては「依存症だと思ったら、あるいは家族が思ったら、入場できなくなるんです。マイナンバーカードとかパスポートで徹底してやっていきますから」と依存症に対しての“制限”もあるとした。「今、日本のギャンブルってそういうのないじゃないですか」と現状を分析した。