是枝監督 坂本龍一さんと「ご一緒できたことは誇り」 映画最新作「怪物」亡き音楽担当に感謝
映画監督の是枝裕和氏(60)が8日、都内で行われた自身の最新作「怪物」(6月2日公開)の完成披露試写会舞台あいさつに主演の安藤サクラ(37)、永山瑛太(40)、黒川想矢(13)、柊木陽太(11)らと出席。音楽を担当した故・坂本龍一さん(享年71)への思いを口にした。
同監督は3月に死去した坂本さんについて「本当に、亡くなられたのは残念ですけども、最後にこういう形でご一緒できたことは誇りです」と感謝。「撮影場所が諏訪に決まり、脚本の風景が明快になった時、夜の湖に坂本さんのピアノが響くといいなと思った」と述懐した。
撮影終了後にオファー。「全部を引き受ける体力は残っていないけれど、イメージは何曲か浮かんでいるので、気に入ったら使ってください」と手紙が届き、2曲が書き下ろされたという。同作には1月に坂本さんが発表したオリジナルアルバム「12」の収録曲なども使われている。
同作は、16日に開幕する「第76回カンヌ国際映画祭」でのコンペティション部門に正式出品されることが決まっている。「万引き家族」に続く自身2度目の最高賞パルムドールに期待がかかる同監督は「光栄です。楽しんできたい」と話した。