銀座時計店強盗は「素人」4人逮捕は「想定内」でリーダー格が逃走 小川泰平氏が指摘

 東京・銀座の高級腕時計店で仮面姿の男3人組に多数の腕時計が奪われた強盗事件で、直後に東京都港区内の建物へ侵入した疑いで現行犯逮捕された男4人は、いずれも横浜市在住の16~19歳で高校3年生やアルバイトらだったことが9日、分かった。警視庁は4人が強盗に関与した疑いがあるとみて調べている。現場で5人の目撃情報があり、1人が逃走中の可能性がある。

 事件は8日午後6時15分ごろに発生。目撃者が撮影した動画などによると、仮面を着けた3人組がバールのようなものを手に、店内のショーケースを次々と破壊した。3人組が店舗を出ようとした時に、通りかかった女性が入口のドアを締めようとする様子なども動画に残っていた。

 元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は3日、デイリースポーツの取材に対し、犯行の稚拙さを指摘。逃走している1人が逮捕された4人を捨て駒扱いにした可能性を指摘した。

 小川氏は白昼堂々と銀座のど真ん中で事件が発生したことに驚きを隠さなかった。さらに、店内での犯行に約10分ほどかかったことにも驚き「映像を見る限り手慣れているとは言い難い動きで非常に下手くそ、素人犯行」と説明した。開店営業中の店舗の強盗事件ではすぐに通報されることから、2~3分ほどで一気に犯行を終わらせるパターンが多い。「計画性はあったと思いますが、やってることは非常に稚拙」と断じた。

 「素人」とみられる犯人は闇バイト、あるいは反グレのようなグループと付き合いがあり「無理やりやらされた可能性が強い」とした。個人情報などを吸い取られるなどして「どちらにしても、やりたくないのにやらされた状況」と分析した。

 犯行の荒さについても「犯行のやり方も教えてもらってないんでしょう。通常なら下見をして高額な時計があるショーケースを狙うんですが、ただやみくもにバールでショーケースを破壊して持っていくという、非常に荒っぽい手口であり稚拙、外を見る役も見られず、役割り分担もされていない」とした。

 逮捕された4人は銀座から赤坂に車で逃走し、追い詰められて車を乗り捨てた形だった。小川氏は「捕まるのは想定内だと思います。指示役からしたら、実行犯は捨て駒扱い」とコメント。逃走を続けている残りの1人がリーダー的存在で、途中で被害品を持って車を降りた可能性もあるとした。

 また、通りがかった女性が犯人を店に閉じ込めるためにドアを閉めようとしたことには「近づくのは極めて危険」と指摘。「犯人はバールのようなもので危害を加えようと思えば加えられる距離でした。(動画を見て)ちょっとヒヤヒヤしました」と語り、こういう場合は距離を取って、すみやかに110番するよう呼びかけた。

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