宮川大助・花子、4年ぶりに“聖地”NGKで漫才 闘病中の花子「戻ってきたぞー!」

 19年から血液のがんの一種である多発性骨髄腫で闘病中の、夫婦漫才コンビ「宮川大助・花子」の宮川花子(68)が9日、大阪・なんばグランド花月(NGK)で行われた公演に夫の宮川大助(73)と出演した。“笑いの聖地”こと同所で漫才を披露するのは2019年5月20日以来、約4年ぶり。

 花子は大助に車いすを押され、センターマイク前に着くと「4年ぶりにNGKに戻ってきたぞー!」とガッツポーズ。「今日来てくださったお客さまは宮川大助・花子の生き証人です!」と力強く呼びかけた。

 何度も歩いたNGKの舞台袖からセンターマイクまでの道のりを、もう一度通って漫才することを闘病の励みにしてきた。花子は「センターマイクまで近づくごとにめちゃくちゃうれしかった。(復帰)1発目は今日しかないから、本当にうれしかった」と喜びを爆発させ「大助くんはセンターマイクまで行くまでに泣きそうになってた」と明かした。

 大助は「NGKに育ててもらった。『ここ何回歩いたんだろう』って(考えていた)」と感慨深げ。花子の願いがかない、「漫才の相方としては肩の荷が下りた感じ」と安堵(あんど)を漏らした。

 花子は昨年10月には心不全で救急搬送され、現在は抗がん剤治療を受けながら循環器内科にも定期通院している。この日の出演は主治医からOKされたが「しんどかったら3分でも途中でも(舞台を)下りて。次はないですよ」と言われたという。しかし、花子は「すごく楽しかったし、いいお客さんでのせてくれました。あと50分くらいしゃべれそう。疲れてない」とはつらつ。「これを機会にどんどんやりたい。会社にも次いつ?って言ってます。楽しかった」と声をはずませた。

 花子は2019年1月に多発性骨髄腫と診断を受け、6月に入院し抗がん剤治療を開始。20年4月に退院し、奈良県内の自宅で大助らの介護を受けリハビリに励んでいる。22年4月にはNGKで行われた吉本興業創業110周年特別公演内、新喜劇の一場面に登場。22年10月には治療の副作用で心不全を起こし3日間意識不明になるなど、闘病が続いていたが、23年5月1日にはNGK地下にあるYES THEATERで、約4年ぶりに公の場で夫婦漫才を披露した。

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