口ひげ生やし「マリオ」の愛称 武者野七段死去 69歳 8日に死去と日本将棋連盟発表

 将棋の武者野勝巳七段が、今月8日に死去していたことが11日、日本将棋連盟から発表された。69歳。葬儀は近親者のみで執り行われたという。

 武者野七段は1971年、花村元司九段門下として4級で奨励会入りし、79年3月に四段昇段。口ひげを生やした風貌から「マリオ」の愛称で親しまれた。順位戦ではC級1組が最高で、96年度にC級2組で2度目の降級点を取ったことでフリークラスに転出した。

 83年から87年まで将棋連盟の理事を務めたが、自身の不注意による不戦敗が多いことでも知られ、2007年には8月に銀河戦、9月に王座戦で立て続けに不戦敗。史上初の引退勧告を受けたが現役を続行し、フリークラス規定により13年5月に引退した。

 05年5月には、監修した将棋ソフトの著作権を侵害されたとして、当時日本将棋連盟の会長だった故・米長邦雄永世棋聖らに対して約4100万円の損害賠償を求めた訴訟を起こした。06年12月、米長永世棋聖が解決金として約800万円を支払うことなどを条件に和解が成立した。

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