圧倒的な異世界感が話題 ドラマ「ペンディングトレイン」担当Pが明かす壮絶サバイバルロケ

 樹海あり、崖あり、砂漠あり。TBS系「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」(金曜、後10・00)が、ドラマでは超異例の難所でロケを敢行している。主演の山田裕貴(32)らは現場まで山道を片道45分かけて歩くなど、撮影外でも奮闘中。宮﨑真佐子プロデューサーに舞台裏を聞くと、壮絶エピソードが次々と明らかになった。

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 突如、荒廃した未来に飛ばされた電車の乗り合い客たちのサバイバルを描く「ペンディングトレイン」。樹海をさまよい、崖に閉ざされ、圧倒的な異世界感のあるロケ地が話題となっている。

 撮影場所まで同行する宮﨑氏は「こんなに毎日のように遠くに行くのは初めて。日本のドラマでは見られないような、世界に出せるクオリティーの映像を目指しました」と説明する。伊豆大島ロケでは、片道45分かけて徒歩で崖まで進んだが「強風がすごすぎて、一回戻って、夕方に再チャレンジしたこともありました」と撮影もサバイバルだ。

 早朝4時に都内に集まり、2時間近くかけて移動。車では進めない場所で撮影することがほとんどのため、キャストは役衣装に登山靴を履いて、樹海や山道を10分以上歩くのが日常という。台車が使用不可とあってスタッフは重い機材を手で運び、カメラマンが崖を数メートル登って撮り下ろすこともある。

 もちろん、ロケ現場にトイレや楽屋はなく、宮﨑氏は「お芝居するところも足元はガタガタ。簡易トイレを用意していますが、キャンプ状態です。みんながずっと一緒にいるので結束は高まっていると思います」と証言。同じ樹海のシーンでも画代わりするように細かく移動しており「プロデューサーの私でも筋肉痛になることが多いです」と笑う。

 山田らの反応を聞くと「『キツいけど楽しい』と言ってくれてはいます」と苦笑いしつつ「撮影開始から2カ月くらいたって、今では森に行っても平然と撮影できるようになってきました」とチーム全体の成長を実感する日々だ。

 「恋はつづくよどこまでも」などの恋愛ドラマを手がけてきた宮﨑氏が、異色作を企画するきっかけとなったのは電車に乗っているとき。「みんなスマホをいじっていて『このまま電波のないところに行ったらどうなるんだろう?』と思いました。よくある刑事ものや医療ものでないドラマを作りたいと思ったのも一点。SFに挑戦して、人間ドラマを描きたかったんです」。

 撮影後に宮﨑氏らスタッフたちが夜の山道を30分ほど歩いて帰ったときには「『熊注意』って書いてあって怖かったですね」と、さらりと話すエピソードがなかなかの破壊力。「これからも新しい砂漠だったり、いろいろな場所が出てきます。また片道45分かかるような別の場所にも行きますよ」。壮大な映像の裏では、壮絶な大移動と撮影が行われている。

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