女優の吉永小百合（７８）が１３日、自身が主演する、山田洋次監督（９１）の最新映画「こんにちは、母さん」（９月１日公開）にちなみ、１４日の母の日に合わせて直筆のメッセージを寄せた。作品のメインビジュアルも解禁となった。

　同作は、吉永主演の「母べえ」（２００８年）「母と暮せば」（１５年）に続き、山田監督とタッグを組んで届ける「母三部作」で、山田監督にとっては９０本目の節目の作品。東京の下町を舞台に、いつまでも気高く自分らしく生きる福江（吉永）と、母の姿を通して自らを見つめ直し、再出発していく昭夫（大泉洋）。いまを生きる等身大の親子の姿を描いている。

　吉永は便せんに達筆でメッセージを寄せた。「紫色が好きだった母の写真の前に、今日つりがね草の花を飾りました。母親経験のない私を、三部作で“母さん”に、起用して下さった山田監督に、感謝の思いでいっぱいです」と自身の母への思い、母を演じる心境を記した。

　さらに「『母と暮せば』で素晴らしい音楽を創って下さった坂本龍一さん、ありがとうございました」と、今年３月に７１歳で死去した坂本さんへの感謝も。最後には「全国のお母さん達、どうぞお元気で佳い一日をお過ごし下さい」と添えた。

　追加キャストも解禁。加藤ローサ（３７）、田口浩正（５５）、北山雅康（５６）、松野太紀（５５）、広岡由里子（５７）、フィッシャーズ・シルクロード（２８）ら、山田組常連からフレッシュな顔ぶれまで、バラエティーに富んだ面々が集まった。