岡田准一 二つの救いに決意新た「日本映画批評家大賞」特別主演男優賞と高倉健さん形見の時計
第32回日本映画批評家大賞の授賞式が16日、都内で行われ、「ヘルドッグス」で特別主演男優賞を受賞した俳優の岡田准一(42)が登壇した。
本賞は、本作の主演だけでなくアクションの振り付けも担当するなど、長年アクションと演技の融合を目指してきた岡田の姿勢を評価し、新設された。岡田はトロフィーを手に、「受賞を聞いた時は少し落ち込んでいる時期で、救われた思いがしました。岡田のために特別に賞を作っていただいて」と喜んだ。
「もう一つの救い」と語ったのは、この日主演男優賞を受賞した中井貴一(61)から、故・高倉健さんから受け継いだ時計を手渡されたこと。「貴一さんは『君のやっていること、思いを受けて、今これを託します』と渡してくれました。役者の中にも物語があって、つなげていくものがある。自分がその場所にいれる喜びと、つなげていかなければいけない責任と、皆さんに誇ってもらえる映画が作れるように、悩みながらですが精進していきたいと、きょう一段と心に誓いました」と決意を新たにした。
継承した時計は「大事な時や日々不安になる時に着けていきたいと思います」と明かした。