4年ぶりの京都・葵祭 上皇ご夫妻が観覧 都大路に500人が平安装束で行列
京都三大祭りの一つ、葵祭の行列が16日、京都市で4年ぶりに催され、十二単(ひとえ)姿のヒロイン「斎王代(さいおうだい)」ら平安装束に身を包んだ約500人が新緑の都大路を歩いた。京都府警によると人出は約4万人。今年の斎王代を務める松井陽菜さん(29)は「最後までしっかり笑顔で務めたい」と朗らかに話し、「腰輿(およよ)」と呼ばれるこしに乗り込んだ。
私的旅行で京都市に滞在中の上皇ご夫妻は京都御苑の建礼門近くで行列を観覧された。葵祭行列保存会前会長の猪熊兼勝氏の説明を聞きながら見学。上皇后美智子さまは斎王代に拍手を送った。猪熊氏によると、ご夫妻は葵祭の準備に「ご苦労があったでしょう」と気遣い、上皇さまは行列の馬について「よく訓練されていました」と話していたという。