天海祐希 奇跡の共演に興奮 ファン公言アダム・クーパーと夫婦役「サインどうしてもほしくてもらった」
女優の天海祐希(55)が、舞台「レイディマクベス」(10月1日~11月12日、東京・よみうり大手町ホールなど)に主演し、憧れの英バレエダンサー、アダム・クーパー(51)と初共演することが19日、分かった。シェイクスピアの戯曲「マクベス」で、夫をそそのかす悪女として描かれるマクベス夫人を主人公にした世界初演の新作。かねてファンを公言してきたクーパーとタッグを組み、悲劇的に転落していく夫婦を熱演する。
奇跡の共演に興奮を隠せない天海は、決定を受け「まだ信じられないです」と繰り返した。
2014年にミュージカル「雨に唄えば」の日本公演を観劇し、主演したクーパーに圧倒された。「『雨に唄えば』の世界を立体的に表現する、一つの大きな柱になっていたアダムさんに心を奪われて、同じステージに立つ人間として最高峰の目指すところ、これがエンターテイメントだと思い、感動しました」。2017年の再演時には製作会見のゲスト役も務め「めったにもらわないサインをどうしてもほしくてもらった」という憧れの存在だ。
シェイクスピアの四大悲劇の1つ「マクベス」を夫人中心の物語へと新解釈。主君を暗殺して王位に就くが、暴政によって滅ぼされるマクベスの横で夫人は何を考えていたのか。天海とクーパー、国境を越えた2人の化学反応で、書き下ろしの新作に魂を吹き込む。
初めて新作のストレートプレイに俳優として出演するクーパーも天海の舞台「修羅天魔~髑髏城の七人」を観劇しており、リスペクトの思いは強い。天海との共演に「光栄です。なりたいものに何でもなれる方。相性がいいのを感じています」と相思相愛の関係だ。
演出は、英国で最も権威のある演劇賞「オリヴィエ賞」を受賞しているウィル・タケット氏。抱負なキャリアを誇る天海ですら未体験の座組に身を投じるとあり「1分1秒、無駄にしないようにしたい」と気合を見せた。