【サンモニ】青木理氏 G7開催の広島「核のボタンも堂々と持ち込まれている」核抑止の重要性うたうことに「首ひねる」
ジャーナリストの青木理氏が21日、TBS「サンデーモーニング」に出演。広島で開催中のG7サミットについて、「核のボタンも堂々と持ち込まれている」と話し、「核兵器のない世界をうたいながら、核抑止の重要性をうたっている」と首をひねった。
番組では広島サミットを特集。青木氏は「被爆地ヒロシマで行われている訳ですが、核のボタンも堂々と持ち込まれている。広島ビジョンをよくよく読んでみると、核兵器なき世界とうたいながら、『すべてのものに安全が損なわれないことが条件だ』となっている。むしろ、核抑止の有効性をうたいあげるようなところもある」と話した。
さらに「視座を広げると、韓国の大統領が先日、訪米して、北の核には核で対抗するんだと、核の拡大抑止の重要性をうたいあげた。先だって行われた日米首脳会談でも同じことがうたっている。その前提を見ると核兵器のない世界をうたいながら、核抑止の重要性を相当強くうたわれてしまっている」と指摘。
続けて「それが被爆地ヒロシマで行われていることを考えると、ちょっと首をひねる。むしろ、被爆者の気持ちとはずいぶん違うところに行っているんじゃないかなというのが率直な感想」と語った。