東山紀之 「喜多川氏」性加害問題を謝罪 「ジャニーズという名前を存続させるべきなのか」事務所の今後にも見解
俳優・東山紀之(56)が21日、キャスターを務めるテレビ朝日系「サンデーLIVE!!」(日曜、前5・50)で、ジャニーズ事務所の故ジャニー喜多川前社長による元ジャニーズJr.への性加害問題について言及した。14日に藤島ジュリー景子社長(56)がこの問題について謝罪して以降、現役の所属タレントが発言するのは初めて。東山は「未成年に与えた心の傷、人生への影響は計り知れない」と謝罪し、事務所の今後について「ジャニーズという名前を存続させるべきなのか」と踏み込んだ見解も示した。
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神妙な表情を浮かべ、約1分50秒にわたり言葉を連ねた。「先週、事務所より公式見解が出されましたので、私自身の考えを出させていただきます」と切り出すと、「この件に関しましては、最年長である私が最初に口を開くべきだと思い」とジャニーズの“長男”としてこの問題に向き合った。
番組では、ジュリー社長が14日に公式サイト内動画で謝罪を行ったことや、被害を告発した元ジャニーズJr.のカウアン・オカモト氏(26)、橋田康氏(37)が立憲民主党からヒアリングを受けたニュースなどを紹介。東山は「今回の喜多川氏に対する元Jr.たちの勇気ある告白は、真摯(しんし)に受け止めなければなりません」と話し、「実際に被害を訴えられていることは本当に切実で、残念でなりません。未成年に与えた心の傷、人生への影響は計り知れません」と謝罪した。師と仰いできたジャニー氏を、この日は「喜多川氏」と表現。所属タレントを代表し、苦渋の思いを口にした。
事務所は14日に再発防止策も提示しているが、東山は、今後の事務所としての在り方について言及。「われわれもどのような未来を迎えるべきなのか、現在在籍しているタレントはどうすべきなのか、告発された皆さんにどう対処するべきなのか」と問い、「ジャニーズという名前を存続させるべきなのかを含め、外部の方とともに全てを新しくし、透明性をもってこの問題に取り組んでいかなければならないと思っています」と踏み込んだ。社名変更も辞さないほどの覚悟も口にし、抜本的な改革が必要であると強調した。
最後は改めて「心を痛めた全ての方々、本当に申し訳ありませんでした」と謝罪。「今後は、今いる皆とともに、安心して応援していただけるよう、一丸となって全力を尽くして参ります」と話した。
【東山のコメント全文】
ここで少し、お時間をいただきます。先週、事務所より喜多川氏に関する公式見解が出されましたので、私自身の考えを伝えさせていただきます。この件に関しましては、最年長である私が最初に口を開くべきだと思い、後輩たちには極力待ってもらいました。彼らの心遣いに感謝します。
今回の喜多川氏に対する元Jr.たちの勇気ある告白は、真摯(しんし)に受け止めなければなりません。実際に被害を訴えられていることは本当に切実で、残念でなりません。未成年に与えた心の傷、人生への影響は計り知れません。
今回、事務所から再発防止策が出されましたが、われわれもどのような未来を迎えるべきなのか、現在在籍しているタレントはどうすべきなのか、告発された皆さんにどう対処するべきなのか、そもそも、ジャニーズという名前を存続させるべきなのかを含め、外部の方と共に全てを新しくし、透明性をもってこの問題に取り組んでいかなければならないと思っています。
心を痛めた全ての方々、本当に申し訳ありませんでした。今後は今いる皆とともに、安心して応援していただけるよう、一丸となって全力を尽くして参ります。日曜の朝にこのような話をしてしまい、重ね重ねおわびを申し上げます。