ふくらP 知にポジティブな世界へ 登録者200万人超YouTube「QuizKnock」発案の才人
東大発知識集団「QuizKnock」のメンバーであるふくらP(29)が、日本テレビ系「DayDay.」(月~金曜、前9・00)で、月曜の隔週レギュラーとして存在感を発揮している。解答者だけでなく問題作家などで幅広くクイズに携わり、さらに登録者200万人超のYouTubeチャンネル「QuizKnock」も発案した才人の素顔に迫った。
ふくらPは幼少期にテレビで見たクイズ番組をきっかけに、中学生の時には「全国高校生クイズ選手権」を見て、クイズの世界にどっぷりと足を踏み入れることになった。
老若男女が親しめるクイズの魅力とは-。ふくらPは「僕は早押しクイズがやっぱり一番好きで。こんな少ない情報でわかるんだっていうスーパープレー性。見ていて『おまえ、ここで正解できるの!?』という瞬間はやっぱ好きです」と熱っぽく語る。
YouTubeでは、そんな“知のスーパープレー”を伊沢拓司(29)ら「QuizKnock」メンバーがさまざまな形で見せる企画が並ぶ。ふくらの発案で、2017年に開設したチャンネルだ。ウェブメディアだったQuizKnockを「より広い人に知ってもらう方法は」と考え、たどり着いた。
「インテリ系(のチャンネル)はあったが、クイズ系はなかった」。成功への展望はある程度描けていたが、稼働するまでには紆余(うよ)曲折あり、反対意見を唱えたメンバーもいたという。
「伊沢ですね。『(参入は)ちょっと遅いでしょ』、『今も余裕ないのに動画なんてもっと大変じゃん』と。でも伊沢が編集するわけじゃないし『僕が編集するし、企画や作問もやるよ』ということで一回やってみようと」。今では大人気コンテンツに育った。
チャンネルの規模が大きくなるころ、ふくらPは東工大を中退。「躊躇(ちゅうちょ)はもちろんありました」。両立を目指した時期もあったが、熟考を重ねた上で「QuizKnock」に全力を注ぐことを選んだ。「東大発-」と冠がつく集団だが他大学出身のメンバーも多く、気後れはない。「強いて言うなら、僕のことを東大だと勘違いされている人がいるので、説明に一手間かかるのがあるかな」と笑う。
幅広い知識を、クイズ形式で学べるコンテンツを提供する仕掛け人が目指しているのは「新たに知ることを楽しめる世界」だ。「『知』に対するポジティブな考え方で、自分のレベルアップ感を楽しんでほしい」。知ることの楽しさ、知っていることのかっこよさを誰もが感じられるように。知的好奇心を持つ人々に発信していく。
◆ふくらP(ふくら・ぴー)1993年8月7日生まれ、香川県出身。QuizKnockメンバー。本名は福良拳(けん)。東京工業大学理学部情報科学科中退。小学生の頃から謎解きに親しみ、第4回謎解き能力検定で全国9位、第7回で同6位。日本テレビ系「頭脳王」の問題作家を担当。QuizKnockのYouTubeチャンネル発案者。