北野武監督 カンヌで5分間スタンディングオベーション 満員観客の熱気に「また来ます」
北野武監督(76)の6年ぶりの新作映画「首」(11月23日公開)が23日(日本時間24日)、フランス南部で開かれている第76回カンヌ国際映画祭のカンヌプレミア部門で上映され、満員の客席から約5分間におよぶスタンディングオベーションが贈られた。
北野監督にとって同映画祭への参加は「アウトレイジ」以来13年ぶり。本能寺の変を独自の解釈で描いた同作の上映チケットは即完売し、エンドロールに監督の名前が映し出されると、満員の1068席の客席から拍手と歓声が起こった。北野監督は観客の熱気に感謝しつつ「今度はもっと良い作品作ってまた来ます」と照れくさそうに話した。
上映に参加した出演者の西島秀俊(52)は「本当に素晴らしい上映で感動しています。観客の皆さまが集中して笑いながら見てくださって胸がいっぱい」と感慨深げ。加瀬亮(48)は「拍手にも熱気がこもっていたので楽しんでいただけたんだと実感しました」、中村獅童(50)は「役者がアドリブで演じたシーンにも思った以上の笑いが起きて、びっくりと同時にうれしかった」と語った。
上映前のレッドカーペットに北野監督は、夫人、西島、加瀬、中村、浅野忠信(49)、大森南朋(51)と登場。着物姿の夫人と手をつなぐ場面もあった。