野田クリスタル「THE SECOND」成功がM-1に激震予想 芸人の苦労物語での「盛り上げ無理」
2020年のM-1グランプリで優勝したマヂカルラブリーの野田クリスタルが23日、YouTubeチャンネルで新規に配信。結成16年以上のコンビによる漫才コンテスト「THE SECOND」について、「盛り上がれば盛り上がるほど、いろんなことを危惧する」と複雑な思いを吐露した。
フジテレビ系で放送された同番組は、ギャロップが決勝でマシンガンズを破り優勝。話題となった。野田は「すごい盛り上がっているじゃないですか。大会としての説得力も上がって、大成功になって、ちゃんと定着しそうな感じがした」と感想。「お笑い界にここ数年なかったような大変動みたいなのが起きてもおかしくないくらい影響力のある大会になる」と予想した。
これまでは漫才日本一決定戦といえばM-1グランプリだった。しかし「セカンドが盛り上がれば盛り上がるほど、セカンド盛り上がりましたけど、M-1どうなるんですか?になってきたら、M-1はプレッシャーですよね」と話し、「最悪、M-1優勝しなくてもいいかなって。ラストイヤーになっても、そんな緊張感は出なさそう」と話した。
またM-1優勝者のストーリー性やドラマ性がセカンドに食われる可能性を示唆。「これまでのM-1のスタンスが、これまで売れないでつらい期間が長かったが続いた芸人が花開くみたいなノリが続いていたけど、セカンドにはとてもかないませんから、苦労してきたということでは。そっち方面は無理だろうと思いますね、盛り上げ方として」と話した。
野田は「棲み分けはしていると思うし、全く別の大会。主旨も違う。競技は別のものになっている」と理解しながら「漫才の大会としぼるのであればどうなるのかな」と話した。
また、出場するコンビのキツさにも目を向けた。大会に向けて「大先輩たちが新ネタを下ろすライブをやりだすのでは」と想像。出場資格に上限がないため、優勝するまでベテラン勢が質の高い新ネタをつくるノルマを自らに課す事態をイメージした。
野田はその上で、「本当に優勝してよかった。(セカンド)出れなくてよかった。M-1卒業してからずっとあの大会に出るとなったらゾッとする」と吐露。自身はM-1に優勝しているため、セカンドに出場資格がないことに安堵(あんど)した。