是枝裕和監督「怪物」がカンヌでクィア・パルム賞 日本映画初の快挙
フランスで開催中の「第76回カンヌ国際映画祭」コンペティション部門に出品されている、是枝裕和監督の「怪物」(6月2日公開)が現地時間26日、独立賞の「クィア・パルム賞」を受賞した。同賞はLGBTやクィアを扱った映画に与えられる賞で、2010年に創設されたもので、日本映画では初受賞。
審査員の満場一致で選ばれ、是枝監督は「プロットを手にした4年半ほど前から、主人公2人の少年が抱えている葛藤と、それを演じる少年と同じように、作り手であるプロデューサー、監督、脚本家がその葛藤と向き合うべきなのか、どうしたら向き合えるのかをとてもとても時間をかけてやってきました。映画がすべてを語っていると思うので、監督がここで何かをいうのは、いらない蛇足なのですが、この映画を愛していただいて感謝いたします」と語った。
最高賞のパルムドールなど、主要部門は現地時間27日(日本時間28日未明)の授賞式で発表される。