林部智史 平和への願い歌に込めた 世界遺産・厳島神社で奉納演奏会 3年前コロナで中止「感動かみしめ」リベンジ熱唱

 シンガー・ソングライターの林部智史(35)が27日、広島・廿日市市の厳島神社で奉納演奏会を行い、自身初となる世界遺産での歌唱を果たした。593年の創建から1400年以上の歴史があり、1996年に世界文化遺産に登録された同所で、平和への願いを込めて歌声を響かせた。

 2020年に開催予定も、新型コロナウイルスで中止となっていたライブをリベンジ開催。3年前は一夜限りの公演を予定していたが、今回は二夜連続で実施。この日は「第一夜」と題して神々しい衣装を身につけ、和楽バンドを背負い、境内に設けられたステージに足を踏み入れた。

 18年から叙情歌の旅を始め、古来の曲を歌い継いできたことがきっかけで、同所でのライブが決定。林部は「3年前に中止になったことで厳島神社での歌唱が夢に変わった」と明かし、冒頭で「美しい自然に包まれながら、感動をかみしめて歌わせていただきます」と特別感に身を震わせた。

 厳島神社の奉納曲として制作された「慈しむ人、美しい人」を初歌唱。同曲の作詞作曲を手がけ、1月に歌手活動を引退した小椋佳さん(79)もステージに登場し、「少しは私に愛を下さい」をデュエット。夜空に全14曲を響かせ、観客900人の心に平和の種をまいた。

 19~21日に先進7カ国首脳会談(G7サミット)が広島で開催され、19日に各国首脳が厳島神社を訪問したばかり。歌手として「僕もこの場所から平和を願いたいです。サミットが1週間前でしたので、平和への願いという点では通じる点がある。死ぬまで歌い継いでいきたい」と、世界遺産の地で約束した。

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