藤井聡太 八冠への道 最速なら今秋にも実現
「第81期名人戦七番勝負・第5局2日目(1日、長野県上高井郡「緑霞山宿 藤井荘」)」
将棋の藤井聡太竜王(20=王位、叡王、棋王、王将、棋聖との六冠)が渡辺明名人(39)を94手で破り、対戦成績4勝1敗で名人を初奪取した。谷川浩司十七世名人(61)の名人最年少記録「21歳2カ月」を40年ぶりに更新し、「20歳10カ月」で最年少名人を達成。また羽生善治九段(52)に並ぶ史上2人目の七冠を達成し、羽生九段の年少記録「25歳4カ月」を4年6カ月更新し、最年少七冠を達成した。残るは王座のみで初の八冠制覇に王手をかけた。
年内八冠達成に向けて、藤井新名人が勝たなければいけないタイトル戦は棋聖戦、王位戦、王座戦の3つだ。最速で今秋にも実現するが、一つでも落とすと一年延期となる。
棋聖戦は6月5日にベトナム「ダナン三日月」で開幕。挑戦者・佐々木大地七段(28)と五番勝負を戦う。王位戦は7月7、8日に愛知県「豊田市能楽堂」で開幕。こちらも挑戦者は佐々木七段。二日制の七番勝負で迎え撃つ。
残る一冠は王座。永瀬拓矢王座(30)が4連覇している。現在、挑戦者トーナメントが進行中で、藤井新名人はベスト8に進出。次戦は村田顕弘六段(36)と当たる。例年では8月下旬~9月上旬に五番勝負が始まる。