松本零士さん妻の漫画家・牧美也子氏が謝辞「みなさまの心の中で生き続けてくれる」

 「銀河鉄道999」「宇宙戦艦ヤマト」などの作品で知られ、2月13日に急性心不全のため亡くなった漫画家・松本零士さん(享年85)のお別れの会が3日、都内で行われ、約3000人が弔問に訪れた。祭壇は花で地球を形作り、宇宙へと続くかのように配置された線路の先に遺影が飾られた。会場には足跡をたどるパネルなどゆかりの品が星々のように展示され、生演奏に見送られて銀河へと旅立った。

 松本さんの妻で漫画家の牧美也子氏(87)は、主催者を代表して謝辞を述べた。同業者として作品が残り続ける意味を深く知るだけに「長年、松本は本当に自分の好きな仕事を続けまして、みなさんの心の中に何かを残してきましたことを私も非常に共感、嬉しく思っております。今後とも、松本の仕事が、みなさまの心の中で生き続けてくれることを願っております」と実感を込めた。

 長女で事務所の代表を務める松本摩紀子氏は、松本さんがよく口にしていたという「遠く時の輪の接する処で再び巡りあえる」の言葉をあげ、松本さんが遺したキャラクターや物語を守り育てていくことを誓っていた。

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