「Ｍ－１グランプリ２０２２」で優勝したお笑いコンビ・ウエストランドの井口浩之が３日に放送されたフジテレビ系「さんまのお笑い向上委員会」に出演し、吉本は無名芸人でも「稼いでる」と明かした。

　この日はお笑いコンビ・マヂカルラブリーが向上芸人として登場。マヂラブとともに、埼玉の「大宮ラクーンよしもと劇場」を活動拠点にする「大宮セブン」に名を連ねる、すゑひろがりず、タモンズがクレームをつけた。

　２組はマヂラブが月に１度しか大宮のライブに出演しないと指摘した。タモンズ・安部浩章は「マヂカルさんが劇場に立ってくんないと、お金が入ってこないんですよ」と嘆いた。すゑえひろがりず・南條庄助は「マヂラブさんが出るライブの配信、むちゃくちゃ売れるんです。それがあるから『とにかく出てほしい』はみんな思ってるんです」とマヂラブのいる、いないで大きな差があると明かした。テロップでは「配信ライブ売り上げ２千万超え」と表示された。

　しかし、ここでマヂラブ・村上は「（大宮セブンのメンバーも）けっこうもらってますよ」と反論。前月の収入を尋ねられた安部は「先月は２８（万円）なんですよ」とリアルな数字を告白。続けて「ホンマ、訳分からん７０とかの時あるんです」と明かし、スタジオをざわつかせた。配信の売れ行きによっては、予想をはるかに上回る額に到達することもあるようだ。

　ここで井口は「吉本以外の事務所からしたら信じられないぐらいです。テレビに出てなくてもめちゃくちゃ稼いでるんですよ」と“クレーマー”にクレーム。「Ｍ－１グランプリ２０２１」王者・錦鯉の長谷川まさのりも「ライブ出てギャラなんてもらえないもんね。逆にお金払ってるもんね、ライブで。エントリー費で」と続いた。

　Ｍ－１王者の連続告白に、ＭＣの明石家さんまもビックリ。今田耕司も「出番で？」と目をむいた。井口は「さすがに売れてくると（エントリー代の支払いは）なくなりますけど、（ギャラを）もらえはしないです」と実情を語った。

　今田は「初舞台から１００円とかくれましたよ、吉本」と形だけでも収入があったと振り返った。さんまは「そういうとこ、ありがたいのか、吉本」と大手のありがたみをあらためて感じていた。