国立大卒の落語家・桂恩狸 ライバルは巨人ドラ1・浅野か 高松商業の先輩後輩
落語家の桂恩狸が7日、大阪市内で師匠の桂文福とともに会見し、10月1日の「恩狸改メ桂福枝改名披露落語会」(天満天神繁昌亭)へ向けた意気込みを語った。
福枝への改名は、昨年末、2012年に千葉大の落語研究会から文福に弟子入りして10年の節目に「心機一転」の思いで決断。師匠・文福の「福」と、桂の宗家・文枝、そして大師匠である5代目桂文枝の「枝」の2文字を合わせた。
「ふくし」の読みに合わせ、文福から「オンリー(恩狸)ワンで社会ふくし(福枝)!」という標語を授けられ、「笑いの社会ふくし」実現を目指す。これまでも150回以上の献血を行うなどしてきたが、今後も全国の福祉施設を回って落語を広めていく。
文福から「ほんままじめで、落語が好きなのはわかる。ま、面白いキャラというか、芸人らしさがちょっと足らんのでね。幅を広げて欲しい」と、愛あるだめ出しに苦笑いを浮かべた恩狸。「大師匠のネタが好きですので、大師匠のネタを自分のカラーで表現したい」と、落語家としての目標も口にした。
また、母校である香川の高松商業からは、改名披露の後幕を贈られるなど強烈なバックアップも受ける。しかし、昨年、同校野球部の浅野翔吾外野手が、巨人へドラフト1位で入団。「浅野君の活躍で、『浅野シフト』になりつつあります」と、ぼやきつつ「野球は浅野、落語は福枝、ということでお願いしたいと思います」と、切実に願っていた。