「ありがとう浜村淳です」番組開始50年「世紀半ば、道半ば」100歳まで続けたい
映画評論家でタレントの浜村淳(88)が8日、大阪市内で取材会を開いた。パーソナリティーを務めるMBSラジオ「ありがとう浜村淳です」(月~土、前8・00)が4月8日で番組開始50年目に突入したことに「世紀半ば、道半ば」と語り、大台100歳までの継続に意欲を見せた。この日はMBSテレビのキャラクター・らいよんチャンが描かれた車「らいよん号」で、市内のドライブも楽しんだ。
浜村は「50年毎朝、同じ番組をやっていると聞いた人は『あほかいな』と。自分でも『あほかいな』と思います」と笑った。当初は1、2年の予定だったというが「朝早いのはみんな嫌がりますから、代わりがいないままに5年、10年と続いてきたんです」と名調子で振り返った。
多忙な生活も「体調はいい」という。「この間亡くなった“ある有名芸能人”は言うんです。『僕の周りは同年代の人が多かった。ノックさんも死んだ、談志も死んだ。だけど浜村だけはしぶとく生き残ってる』と。笑いましたね」と、上岡龍太郎さんからの賛辞を明かした。
これまでに2度、声帯ポリープで声が出なくなり、西川きよし(76)の紹介で名医の治療を受けたこともあるという。一番心配なのは「舌が回らんようになること」としつつも、今後の番組出演には「体が続いて、リスナーの皆さんが聞いて面白かった、ためになった、役に立った、と思ってくださったらやってもいい」と前向きで、「皆さんに聞いていただけるようなら100(歳)まででも」と意気込んだ。
元気の源は宝塚歌劇や映画鑑賞。放送がある日の朝は4時30分ごろに起床し、放送2時間前から当日の新聞全紙と週刊誌に目を通す。2時間の生放送を終えると別の仕事の打ち合わせ。「それを片付けたら(午後)1時、試写が始まる時間ですね。それが終わると劇場の4時開演」と、エネルギッシュなルーティンを明かした。
この日は大阪城付近やお初天神などをスタッフの運転で巡った。黄色い派手な車体に「子どもは喜ぶ。注目を受けました。楽しかった」と笑顔を見せた。