役所広司「夢のような仕事でした」 カンヌ男優賞で凱旋会見 “師匠”仲代達也からの祝福明かす

 俳優の役所広司(67)が13日、東京・日本記者クラブで、5月に行われたカンヌ国際映画祭で男優賞を受賞した主演映画「パーフェクトデイズ」(ビム・ベンダース監督、日本公開未定)の凱旋会見に、共演の田中泯(78)と出席した。

 同作を「これまでの日本映画とは全く違う形の映画で、配給も映画会社もない中で制作が始まった」と明かした役所。「やったことない映画で、やったことのない役を与えてもらって、ベンダース監督。本当に夢のような仕事でした」としみじみと話した。

 受賞から約2週間たち、出身の「無名塾」主宰の“師匠”仲代達矢(90)には、毎年恒例のスイカを手に受賞のあいさつに伺ったという。「拍手してくれました、玄関で。『これ、持ってけ』とシャンパンをもらいました。仲代さんも何度もカンヌに参加されてますけど、『俺はもらえなかった』とおっしゃってました。本当に喜んでいただきました」とほほえましいやりとりも明かした。

 今後については、「これからたくさんの作品に参加できることはない。一つ一つの作品に命をかけて…というのは大げさですけど、これまでやってきた人たち、影響を与えてくれた人たちを大切にして一つ一つ作っていきたい」と決意を新たにした。

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