東京・秋葉原の店舗に侵入し、「ポケットモンスター」のカード約１５００枚（１１５万円相当）を盗んだとして、警視庁捜査３課は１３日までに、建造物侵入と窃盗の疑いで、沖縄県浦添市沢岻１丁目、職業不詳大森正樹容疑者（３５）を逮捕した。ポケモンのカードは人気が高まっており、珍しい商品は高値で取引されている。

　捜査３課によると、大森容疑者は容疑を認め「ツイッター上で求人に応募して指示を受けてやった」と供述。犯罪の実行役を募る「闇バイト」だったとみられる。ツイッターや電話で連絡を取った人物から百数十万円の報酬を提示されていたが、支払われなかったという。捜査３課は指示役についても調べている。

　大森容疑者は事件前日に沖縄から飛行機で移動。この人物の指示を受け、茨城県でレンタカーを借り、東京都外の量販店で待ち合わせた男から手袋や工具などを受け取った。事件後はこの男に盗んだカードを渡したとみられる。中には１枚１６万円で販売されているカードもあった。

　逮捕容疑は４月１２日午前５時ごろ、東京都千代田区外神田３丁目の店舗のガラス戸を工具で割って侵入し、カードを盗んだ疑い。