尾上松也、現代劇に出演する理由告白 20歳で父が死去、同じ境遇で大ブレークの先輩を参考に
歌舞伎俳優・尾上松也が13日、テレビ朝日系「証言者バラエティ アンタウォッチマン!」に出演し、現代劇に出るようになった理由を説明した。
松也は20歳の時に父の六代目尾上松助を亡くしている。後ろ盾をなくしたことで、歌舞伎界では苦しい立場に。他の歌舞伎俳優と比べて「自分の家柄では到底太刀打ちできない」と感じていた。
「証言者」としてVTRでインタビューに答えた歌舞伎俳優・中村獅童は、父親が廃業する形で歌舞伎界から身を引き、後ろ盾を失った経験がある。「父親がいると、次はその役を息子がやる」と説明した。
松也は「歌舞伎だけでいくと、父親がいないとか、家柄がないということで、どうしても差が出てきちゃうので、そこだけだとどうしても先が見えない」と前置き。自主公演でも空席がある状況で「攻めるためにはどうしても、オーディションを受けてドラマのワンシーンでも出ないと、何かが前に進まない状況だったんです」と、現代劇に出るようになった理由を説明した。
現代劇で知名度を上げて、歌舞伎の動員につなげようという考え。これは、やはり父親が歌舞伎界から身を引いて苦労していた獅童が、映画「ピンポン」(2002年)のドラゴン役で強烈なインパクトを残し人気を得たことが参考となっていた。「『ピンポン』でブレークされて、そこからメディアにブワーッと出るようになって、気づいたら歌舞伎座で主演を張るようになってたんです」と説明した。
アンタッチャブル・山崎弘也は「歌舞伎ですごく有名になってる人が『ドラマに出てください』って言われてるかと思ってた」とコメント。松也は「獅童さんもぼくも逆ですね」と解説。「そういう先輩を見てきたので『ぼくの近道はこれしかない』と思って、歌舞伎以外のところにけっこうトライして」と逆パターンであることを強調した。