古田新太「覚悟を決めて戦うしかない」 劇団☆新感線「天號星」ビジュアル解禁&詳細決定
劇団☆新感線の最新作となる、いのうえ歌舞伎「天號星」(9月14日~10月21日、東京・THEATER MILANO-Za。11月1~20日、大阪・COOL JAPAN OSAKA WWホール)のビジュアルと公演の詳細が15日、明らかになった。
シアターアプル、新宿コマ劇場と新宿歌舞伎町公演を打ってきた新感線が、同所に今年オープンした新劇場「MILANO-Za」に降臨。中島かずき氏の奇想天外な台本といのうえひでのり氏のケレン味たっぷりの演出に江戸情緒あふれる池波正太郎風エッセンスが加わり、新感線流の時代活劇が誕生する。
生きていてはならない輩に引導を渡す引導屋の主人・藤壺屋半兵衛に古田新太(57)。半兵衛と中身が入れ替わる冷酷無比なはぐれ殺し屋・宵闇銀次に早乙女太一(31)、銀次の宿敵の荒くれ者・人斬り朝吉に太一の弟・早乙女友貴(27)が、それぞれふんする。
古田は「オイラはただただバカバカしいお話で、下ネタミュージカル系が好きな人なので、いのうえ歌舞伎の主役となると戦ってカッコつけないといけない。オイラ自身は大変です…」とぼやきつつ、「太一や友貴と一緒に芝居がやれる楽しみといえばチャンバラだから、結局覚悟を決めて戦うしかない」と腹をくくっている。
4年ぶり7回目の新感線となる太一は「その(入れ替わり設定の)初体験の相手が古田さんなのか!と思うとショックが大きい」とこちらもぼやきつつも、「外部公演に兄弟で出させてもらうこともなかなかないことですし、僕たち二人からすると新感線は子供の頃からの憧れだったので、二人掛かりで挑めることはやはりうれしい」と兄弟出演を喜び、5回目の新感線となる友貴も「いつか古田さんと早乙女兄弟とで一緒に作品を、とお願いしていて、長年の夢がかなってすごくうれしい」とやはり喜んでいる。
中島氏は「いつかやろうと思っていた江戸の殺し屋達の物語にしよう。必ず殺すあのシリーズへのオマージュをやろう」「早乙女兄弟+山本千尋。最速の立ち回りがお見せ出来るぞ」と意気込み、「次の新感線新作は、池波正太郎風『君の名は。』という趣向。ご期待ください」と宣言。
いのうえ氏は「見どころはもちろんアクション。ガッツリチャンバラ新感線を作ります」と言い切りつつ、「古田と太一が入れ替わることによって起きるドタバタの面白さやスリリングさ、芝居の演じ分けが作品の肝のひとつ。かずきさんとしては珍しい池波テイストで、ファンタジーな要素はありつつも、江戸の市井を描いた等身大でリアルな延長線上の時代劇」と、作品のテイストを説明した。
共演は乃木坂46・久保史緒里、高田聖子、粟根まこと、山本千尋、池田成志ら。