宝塚歌劇の性加害&パワハラ騒動 株主の質問に角CEO「法廷で我々の主張をします」「セクハラは言語道断」阪急阪神HD株主総会

 阪急阪神ホールディングス(HD)株式会社の「第185回 定時株主総会」が16日、大阪市内で行われた。エンターテインメント事業のひとつである宝塚歌劇団において、元所属演出家による性加害とパワハラが報じられた騒動について、株主から質問が出た。

 同歌劇団では昨年12月、演出家・原田諒氏がスタッフへのセクハラ行為や生徒へのパワハラが報じられ、同26日付で退団した。その後、原田氏は復籍を求めて提訴。一連の疑惑について、5月に劇団公式サイトで「これまで弊団としては、ハラスメント事案に真摯かつ適切に対処するとともに、ハラスメントを受けた方の心情に寄り添って対応してまいりました」と声明文を発表していた。

 男性株主は「昨年末、文春砲とかいろいろあったと思うんですけど、僕らファンから見てるとうやむやになってる。今ジャニーズでもやってるように、第三者委員会みたいなものを立ち上げるとか、歌劇団では考えてないのか」と質問。角和夫CEOは「当初は加害者や被害者が分からないようにしたいと思ってました」と釈明して、「我々としては文春や文芸春秋が(報道で)何を言おうが一切ノーコメント。法廷で我々の主張をしますので、ご理解ください」と説明した。

 続いて女性株主も「劇団として力の勾配があるのは事実。ハラスメントが発生しやすい構造」と指摘。角CEOは「ハラスメント教育については、以前から定期的にやっています。我々が悩むのは、パワハラなのか指導なのか。ただ、セクハラは言語道断。そういうことをしたら、退職してもらう」と踏み込んだ回答をしていた。

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