宝塚歌劇に角CEO「罹患者が3分の1」「代役公演は積極的に」株主との一問一答

 阪急阪神ホールディングス(HD)株式会社の「第185回 定時株主総会」が16日、大阪市内で行われた。エンターテインメント事業のひとつである宝塚歌劇団において、生徒の体調不良のためにコロナ5類以降後も休演が相次いでいることに、株主からの不満が噴出した。

 株主と角CEOの一問一答は以下の通り。

 女性株主「本当は1時から宝塚星組公演を見る予定だった。代役公演はできないものなのでしょうか。他の舞台は歌舞伎では(市川)猿之助さんが一家心中騒ぎしても休演は1日かそこらだった。宝塚は1組70、80人がいたら、残りで公演できないでしょうか。休演も詳しい経緯の説明がない」

 角CEO「大量に罹患者が出たのが原因です。初日が開くまでの間、かなり無理をして稽古をして、初日何とか開けたんですが、初日公演が終わったあと、重要な役の生徒が発熱。喉の痛みは残念ながら舞台をつとめるわけにはいきません。代役を考えるべきではあるんですけど、その後検査しますと、かなりの人数の罹患者が出ました。3分の1を越える生徒が罹患した状況。おっしゃるように、たとえ主役級の生徒が罹患したとしても、2、3人で収まるようなら、今後はせっかく取ったチケットが無駄になり見られないよりは、代役でご覧いただいた方がいいに決まってる。数人にとどまってできるなら代役公演を積極的にしたい。残念ながら今回は大量で無理でした。申し訳ないことになりました」

 男性株主「昨年末文春砲とかいろいろあったと思うんですけど、あの辺りですね、僕らファンから見てるとうやむやになってる気がするんです。今ジャニーズでもやってるように、第三者委員会みたいなものを立ち上げるとか、歌劇団では考えてないのかお聞きしたい。休演は会長(角CEO)の説明みたいなものがあると、みんな納得すると思う。宝塚ファンはみんな優しい、タイガースファンより、ずっと優しい。歌劇団のことは受け入れてくれる。罹患という言葉が会長からでてビックリしてるが、問題はないと思う」

 角CEO「お客様が納得できる広報に今後改善したいと思います。文春の件はですね、我々が何らかをやると個人が特定されてしまう。当初しなかったのはそこにある。加害者や被害者が分からないように何とかしたいと思ってました。結果的に演出家が自己都合退職することになったんですけど、元の職場に戻れるようにと法廷の場に移ります。我々としては文春が文芸春秋が何を言おうが一切ノーコメント。法廷で我々の主張をしますので、ご理解ください」

 女性株主「劇団として力の勾配があるのは事実。ハラスメントが発生しやすい構造。研修を行うのか。公式ホームページで発信してもらえると、安心して舞台を見られる」

 角CEO「ハラスメント教育については以前から定期的にやっています。我々が悩むのはパワハラなのか指導なのか。ホテルの調理人は先輩に厳しく育てられる。一般的にはパワハラだけど歯を食いしばらないと一人前になれない。それに近いところが宝塚にもある。今の時代とどうマッチングさせるか。我々も議論してますが、いい舞台を残すために厳しく指導していかないといけない部分もあるので。ただ、セクハラは言語道断。そういうことをしたら、部長職でも退職してもらう。それははっきりしてる。もちろん教育はやってます。遅ればせならホームページにも出させていただく」

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