前田吟 昨年再婚の妻・箱崎幸子とデュエットTV初披露 夢は「寅さんのような映画作りたい」
昨年6月に再婚した俳優・前田吟(79)がこのほど、大阪市内で行われた奈良テレビの歌謡番組「演歌ジャックス」(7月19日、後2・00)の収録に、妻の歌手・箱崎幸子(75)とゲスト出演。今年3月に発売したデュエット曲「凪の風景」をテレビ初披露した。
新たなパートナーの魅力を問われた前田は「ぱっと見、丈夫そうだよね。俺より力強いんだもの」と照れくさそうに語った。「不思議なもんで、何十年も一緒にいるような、生活自体が自然なんだよね」。「さっちゃん」、「パパ」と呼び合う姿は、長年連れ添っているかのようだ。
出会いは昨年1月。前田が「20年ぶりに入った」スナックで偶然歌っていたのが箱崎だった。持ち帰った箱崎のCD「惜別」に心を奪われ、関係者を通じた最初の連絡から、早くも「結婚を前提にしたお付き合いを」と猛アタックしたという。
強力な“援軍”にも背中を押された。年齢を気にしていると、ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」で共演した泉ピン子(75)から「絶対にそんなこと思っちゃダメ。堂々としていなさい」とハッパをかけられた。映画「男はつらいよ」で長年、夫婦役を演じた倍賞千恵子(81)からは「前の女房です~」と、ちゃめっ気たっぷりに祝福されたという。
結婚後は「声が出る内に作品を残したい」という箱崎の夢をかなえるべく、前田が長年の芸能生活で築いた人脈を駆使して尽力。新曲の制作と、2人でデュエットすることが決まった。5月末には前田の故郷である山口県防府市で、介護施設を慰問して曲を披露。「年寄りを元気づけたいっていうのは彼女の夢の一つだから」と、今後も活動を続けていくという。
箱崎の夢をいくつもかなえてきたが、前田自身の夢も胸に秘める。「できたらね、映画を作りたいんです」。思い描くのは自身も多く出演してきたホームドラマ。「温かくてうそのない、寅さんのようなね」と明かした。