菊地凛子 上海国際映画祭で最優秀女優賞 中国語でスピーチ「658㎞、陽子の旅」作品賞、脚本賞の3冠獲得
女優の菊地凛子(42)が主演する、映画「658km、陽子の旅」(熊切和嘉監督、7月28日から順次公開)が17日、中国で開催中の「第25回上海国際映画祭」のコンペティション部門で最優秀女優賞最優秀脚本賞、作品賞の三冠に輝いた。
同作は菊地の邦画単独主演作で、国際映画祭での女優賞獲得は初めてとなる。同映画祭での最優秀女優賞は「団地」(2016年)の藤山直美以来、7年ぶり。熊切監督とは2001年の「空の穴」以来、22年ぶりのタッグとなった。脚本は室井孝介氏が手がけた。菊地演じる主人公の陽子が、父の葬儀に出席すべくヒッチハイクをするロードムービー。
16日には現地で、ワールドプレミア上映が行われ、菊地は熊切監督とともに登場。観客から大きな拍手と歓声で迎えられ、「初めまして、私は菊地凛子です」と中国語であいさつ。「温かく上海の観客の方たちに受け入れられて安堵していると同時に、胸に迫る想いがしました。熊切監督とここに来られたことが、何よりも感慨深いです」と感激していた。