福山主演「ラストマン」でスパイス効かせる芸人キャストたち 配役の妙とは

 歌手で俳優の福山雅治(54)が主演するTBS系ドラマ「ラストマン-全盲の捜査官-」(日曜、後9・00)のキャスティングが注目を集めている。演技が本職ではないお笑い芸人が印象的に配役され、3話では3時のヒロインの福田麻貴(34)が真犯人を怪演するなど視聴者を翻弄(ほんろう)。起用の狙いを編成プロデューサーの東仲恵吾氏に聞いた。

 全盲の捜査官が独自の能力と仲間たちの協力で難事件を解決していく「ラストマン」。1話から5話までライス・関町知弘、アキラ100%、3時のヒロイン・福田、岡野陽一、ハリセンボン・近藤春菜と各話、芸人が登場し、意味ありげな役どころを熱演してきた。

 真犯人だった福田、重要人物風に現れながら1シーンで消えた近藤…と緩急を効かせ、視聴者を揺さぶる絶妙なキャスティング。東仲氏は「いい意味で、視聴者の方への裏切りをしたい。飛び道具的にもなる。福田さんをキャスティングしたときは、まさか犯人とは思わないだろうと思って起用しました」と狙いを明かす。

 本業での知名度があるため「スパイスになりますし、コントなどで鍛えられた芝居力が備わっている。昔以上に俳優さんとの垣根はなくなっていると思います」と説明する即戦力。ゲスト的な出演でも現場の盛り上げ役となることが多く、撮影以外の時間に助けられることも多いという。

 専業俳優とは違う文脈で演技力が磨かれているため、芝居の方程式が新鮮で「どんなお芝居をするのかワクワクするのが魅力。監督はドキドキだと思うんですけど、予想だにしない演じ方を見せてくれることが多いです。いい意味で毎回、同じ芝居をしなかったり、いろんな顔を見せてくれる」とクリエイター魂を刺激する存在となっている。

 同じ放送枠の日曜劇場では「テセウスの船」で霜降り明星のせいやが真犯人を演じるなど、過去にも芸人を意外性のある役で起用。プロデューサーが異なっても“枠の伝統”となっており「脈々と感じるキャスティングの妙があるのかもしれないですね」と笑う。

 関町は「水曜日のダウンタウン」でドッキリ被害にあった際の人柄が面白くてオファー。「キングオブコント」などバラエティーを見ながら起用を思いつくことも多く「『この人はこういう役ができるんだ』と見ています。ドラマを作ってる人はそういう目線で見ることが多いんじゃないですかね」と“勝手にオーディション”をしているという。

 18日放送の9話には、居酒屋の店員役で空気階段の鈴木もぐらが出演。何か事情を抱えていそうな表情の写真が解禁されており、立ち回りが注目される。

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