市村正親&鹿賀丈史が明かす 黒澤明監督&志村けんさん 二大レジェンドの秘話
俳優の市村正親(74)と鹿賀丈史(72)が20日、都内で行われた、Wキャストで主演するミュージカル「生きる」(9月7~24日、東京・新国立劇場 中劇場。9月29日~10月1日、大阪・梅田芸術劇場メインホール)の制作発表会で、黒澤明監督、志村けんさんという二大レジェンドの秘話を明かした。
がんで余命わずかと宣告された男の姿を描いた黒澤監督の同名映画(1952年)をミュージカル化。鹿賀は黒澤監督が生前、「鹿賀丈史って使えるかもな」と話していたと伝え聞いたことを明かした。
「何を見てそう思ってくれたのかと思ったら『料理の鉄人』」。主戦場のドラマや映画、舞台ではなく、93~99年に放送されて人気を博したフジテレビ系「料理の鉄人」で主宰(MC)を務めた鹿賀の姿だったというから、90年代のことだ。黒澤監督は98年に死去し、起用は幻に終わったが、鹿賀は「『料理の鉄人』で使えるかも(と思った)?でも、一番インパクトの強い仕事だったのかな」と笑顔で話した。
市村は、2018年の初演を志村さんが見に来たことを明かした。「楽屋に来てくれて。涙を流しながら『これが本当のミュージカルだ』と言ってくれたのを思い出しました」と回想。「天下のコメディアン・志村けんさんお墨付きの『生きる』です。きっと天国で、この芝居も見てくれると思います」と思いをはせていた。
会見には共演の鶴見辰吾(58)、村井良大(34)らも出席。演出は宮本亞門氏(65)が担当する。