河内音頭の河内家菊水丸 大阪万博に意欲「スケジュール空けてます」着物も用意した
伝統河内音頭継承者の河内家菊水丸(60)が25日、大阪市内のホテルで盆踊りツアー出陣式を4年ぶりに行い、還暦と甲状腺がん手術から10年経過を記念するパーティーもあわせて開いた。
コロナ禍が盆踊りを「直撃」し中止が相次いでいたが、今年はコロナ禍前の「8割」の開催数に戻る見込み。菊水丸は「今年は去年の倍の70~80(公演)はいきたい」と気合を入れた。7月1日の大阪府八尾市・與兵衛桃林堂を皮切りに、夏の風物詩を届ける。
2012年12月25日にステージ4の甲状腺がんの手術を受けてから10年が経過。再発や後遺症もなく健康に過ごしており、手術を当時担当した医師から「完治」の太鼓判を押された。菊水丸は「普段からジャンケンとか運を使うことはしない。それは人生で3回くらい大きな運をつかみたいから。運をためてきたのがよかったのかな」と安堵(あんど)した。
2025年の大阪・関西万博への出演にも意欲的で、「デビューしたのが1個目の運。危機一髪の手術が2個目。あと1個残しているのは大阪万博でやぐらの上で盆踊りの音頭を取るため」。「2025年8月15日はスケジュール空けています。その時に着る着物も用意しています」と準備万全のようだった。
この日は、コメディアンの大村崑や落語家・桂文枝、タレントのオール阪神、参議院議員の辻元清美氏ら約300人が出席。スピーチに登壇した91歳の大村は、5年をかけてライザップで肉体改造したエピソードを語り「私は102歳まで生きるつもりです」と宣言。スクワットを実演して会場を盛り上げた。