さだまさし 「北の国から」主題歌秘話「あの映像に歌詞はいらない、って強く思った」
シンガーソングライターのさだまさし(71)が25日、MBS・TBS系で放送された「日曜日の初耳学」で林修氏のインタビューを受け、国民的ドラマ「北の国から」の主題歌について語った。
「あれは楽しい仕事でしたよ」と笑顔のさだ。脚本家・倉本聰の北海道・富良野の自宅に呼ばれ、連続ドラマの第1話、2話のビデオを見せられ「涙出るほど感動した」さだが、「先生、これは大ヒットしますよ!」と伝えると、「お前、音楽やれ」と突然命じられたという。
自身は長崎出身。「僕は九州人だから、北海道の雄大さは歌えない。ここは(中島)みゆきか(松山)千春じゃない?」と北海道を代表する2人を提案したが、倉本氏は「お前でいいんだ、今作れ」。その場でもう一度オープニングを巻き戻した。
純と螢を連れ、麓郷の駅に着いた黒板五郎→駅に迎えに来た草太の軽トラックに乗る→キーを回した瞬間、美瑛の七色の美しい花畑をトラックが横切るシーン……そこで倉本氏が「はい、ここで歌」と言ったという。
同曲は「ああーーあああああー」「んんーーんんんんんー」と歌うが、歌詞はない。その理由について「僕は歌詞をつけなかった。あの映像に歌詞はいらない、って強く思っちゃったんですよね」と明かしていた。