韓国の男性ボーカルユニット・東方神起が２５日、東京ドームでコンサートを行い、３年ぶりとなる全国ツアーを完走した。２月の愛知公演を皮切りに全国１０都市２０公演のアリーナ＆ドームを巡り、約３０万人を動員した。東京ドーム公演は前日２４日と２日間で９万人が参戦。海外アーティスト最多となる東京ドーム通算３０回公演達成という偉業を成し遂げ、Ｂｉｇｅａｓｔ（ファンの総称）とデビュー２０周年への約束を交わした。

　３年半ぶりに東京ドームが“レッドオーシャン”に染まった。２人はグループカラーであるパールレッドのペンライトで埋め尽くされたステージに降臨。東京ドーム２日目のボルテージを、チャンミン（３５）が「昨日（１日目）よりもさらにヤバいです。気温自体アツかったけど、会場も負けないくらいアツい」と笑顔でリポートした。

　海外アーティスト最多となる東京ドーム通算３０回公演を達成。これまで英バンド、ローリング・ストーンズに並ぶ２８回で１位タイの記録を持っていたが、これに差をつけた。「ものすごくうれしかったです。東京ドームというすごい場所でライブを３０回もできるアーティスト目指したわけじゃないけど、できるとは想像がつかなかった」と感激した。

　ユンホ（３７）が５月に足首を負傷したが、この日はけがを感じさせない軽快パフォーマンスで黄色い悲鳴を誘った。ユンホは「ここにいる皆さんが楽しんでいる姿を浮かべながら頑張って、ここに立つことができた」と感謝。隣に寄り添ってきたチャンミンが「医者が驚くほどの回復力」と称賛すると、ユンホは両腕で力こぶを作って「パワー！」と叫んだ。

　２８日発売の新曲「Ｌｉｍｅ　＆　Ｌｅｍｏｎ」や「ＣＬＡＰ！」など全２８曲を披露し、３時間半のライブラストは「Ｗｉｔｈ　Ｌｏｖｅ」でファンと大合唱締め。「無事に終えた～！」と両手を挙げて喜ぶユンホは「これで公演は終わったけど、皆さんのおかげですごく楽しかった。皆さんはかけがえのない僕らの一部です。これからも東方神起と一緒に付き合ってくれませんか？」と愛を告白した。

　一方のチャンミンは「２人のパフォーマンスが必要である限り歌わせてもらえたら、ステージの上で歌わせてもらえたら。皆さんがいるからこそ、２人の居場所ができる」とファンと意識を再確認。客席も大歓声と拍手でこれに応え、目を閉じて喜びをかみしめた２人。この景色を胸に刻み、１２月に控えるデビュー２０周年へつないでいく。