ウェブサイト「坂本龍一と神宮外苑を心配する」が開設
今年3月に死去した世界的な音楽家、坂本龍一さんの言葉を身近で聞いてきた有志が28日、ウェブサイト「坂本龍一と神宮外苑を心配する」を開設した。
このサイトは、坂本さんの意思を引き継ぐのではなく、一人ひとりがこの課題を知り考え、それぞれの意見と意志を持ち、行動するきっかけとなる「道具」の提供が目的。坂本さんが最後まで心配し続けた神宮外苑再開発に関わる彼自身の言葉をまとめるとともに、この開発にまつわる公式文書の一覧を作成。また、東京都環境局による環境影響評価審議会でのやりとりやイコモスなどの指摘の引用、図解の掲載や配布を行う。
「坂本龍一と神通外苑を心配する」プロジェクト実行委員会は、プレスリリースで「開発を推進する事業者は、十分な広告宣伝費をかけ、計画のポジティブな面を大々的に語ります。しかし私たちは、今回の課題の是非判断するために十分な情報が人々に届いているとは考えていません。『坂本龍一と神宮外苑を心配する』では、行政の公開資料、専門家による考察の引用、それをわかりやすく翻訳した図など、さまざまな資料を読み込み、まとめることで、一人ひとりがこの課題に対して考え、意見と意志を持ち、行動するきっかけとなるような『道具』を提供したいと考えています」と、サイトの趣旨を述べている。