中村美律子 上岡龍太郎さん引退後に歌詞提供受けた「お父さんを大好きだったんだろう」

ファンの前で熱唱する中村美律子
ファンの前で熱唱した中村美律子
日本盛酒蔵通り煉瓦館を訪れた中村美律子
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 歌手の中村美律子(72)が29日、兵庫県西宮市の日本盛酒蔵通り煉瓦館でファンクラブイベントを行い、今年3月25日に発売した「晩酌」と、5月19日に死去した元タレントの上岡龍太郎さんが作詞した「美律子の河内音頭~酒飲め音頭」などを披露した。

 「-酒飲め音頭」は、2016年発売の「土佐女房」のカップリングで、芸能界引退後の上岡さんから詞を提供された曲。上岡さんはミケランジェロをもじった「三池嵐次郎」の名を使い、「(正体を聞かれたら)医者に余命20年の大阪のおっちゃんとでも言って」と話していたという。中村は偶然にも上岡さんが亡くなる4日前の5月15日、BSテレ東の音楽番組「徳光和夫の名曲にっぽん」(7月21日放送予定)の収録でテレビ初披露していた。

 「-酒飲め音頭」と同時期に、「俺は高知のいごっそう」と題した別の詞も上岡さんから提供されていた。「いごっそう」は高知の方言で「気骨のある男」の意。中村は「上岡さんはもともとこっちをメインに考えていて、『酒飲め-』はお遊びやったと思います。お父さんがモデルで、お父さんのことを尊敬し、大好きだったんだろうなというのが詞ににじみ出ている。気骨のある、堂々とした、海の男かなと思う男っぽいかんじの歌詞」と語り、いつの日か曲をつけ「形にしたい」と願っている。

 この日はファンとの散歩企画を3年半ぶりに開催し、酒蔵通りなどを歩いた後、日本酒を2杯飲みステージへ。「ご夫婦でこの歌を聞くながらお酒を飲んでるというのが理想」という「晩酌」をはじめ、酒関連の曲で会場を盛り上げた。

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