北島三郎「まつり」を生歌で披露 閉館迎える中野サンプラザ 里見浩太朗、二葉百合子と共演

 歌手・北島三郎が29日、7月2日に閉館を迎える東京・中野サンプラザで行われたコンサート「令和歌の祭典2023~日本列島!演歌は生活の歌~」に出演した。

 司会者がスペシャルゲストとして北島の名を読み上げると満員の会場は割れんばかりの拍手で迎えた。2019年に両足指を骨折した影響で車いすでの登場となったが、元気な笑顔にステージの熱気は最高潮。鳥羽一郎、瀬川瑛子ら総勢15組の大物アーティストが集結した中でも、ひときわ大きな歓声が北島を包んだ。

 北島は「ここん所、舞台に立つことが少なくなりました。でもこの道が大好きでこの道を一筋に歩き続けて今ちょうど60年になります。サンプラザは50年。お世話になったねぇ」と感慨深げ。観客に向かって「歌い手もそうですけど、たくさんの方々が(中野サンプラザの)お世話になって。これまでの歌が皆さんお座りになっている椅子や壁に染みこんでいるんです」と話しながら、目を細めた。

 コンサート終盤には俳優・里見浩太朗、歌手・二葉百合子が駆けつけ、ビッグな共演が実現した。北島は「お集まりいただいた皆さんとの思い出をサンプラザと一緒に残していきたい」と力強く宣言し、最後は自身の名曲「まつり」を共演者全員で熱唱。中野サンプラザへの感謝の思いを歌声に乗せた。

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