歌手・北島三郎（８６）が２９日、７月２日に閉館する東京・中野サンプラザで行われたコンサート「令和歌の祭典２０２３～日本列島！演歌は生活の歌～」に出演した。

　司会者がスペシャルゲストとして北島の名を読み上げると、満員の会場は割れんばかりの拍手で迎えた。１９年に両足指を骨折した影響が残り車いすでの登場となったが、元気な笑顔にステージの熱気は最高潮だ。

　北島は「ここんところ、舞台に立つことが少なくなりました。この道を歩き続けて今ちょうど６０年になります。サンプラザは５０年。お世話になった」と感慨深げ。「これまでの歌が皆さんお座りの椅子や壁に染みこんでいる」と目を細めた。

　終盤には里見浩太朗（８６）、二葉百合子（９２）との３ショットが実現。二葉は自身の誕生日の２３日に転倒で負傷したことを明かし「これからはお歩きになる方はお気を付けて」と呼びかけた。最後は共演者全員で北島の「まつり」を熱唱し、中野サンプラザへの感謝を歌声に乗せていた。