安倍元首相と旧統一教会のつながり「私は全く把握していなかった」と元番記者の岩田明子氏 関係知ったのは銃撃事件前夜
元NHK解説員でジャーナリストの岩田明子氏が8日、日本テレビ系「ウェークアップ」に出演。昨年7月8日に死去した安倍晋三元首相と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係について言及した。
番組では、安倍元首相が山上徹也被告に銃撃され、死去から1年が経過したことや、旧統一教会と自民党とのつながりについて取り上げた。
安倍氏の番記者を務めるなど、20年以上にわたって安倍氏を取材してきた岩田氏は、昨年の銃撃事件前日にも午後10時半と11時半の2度にわたって電話で話したという。安倍氏と旧統一教会との繋がりについて知っていたかと問われると、「残念ながら、記者時代、私は全く把握していなかったんですね。本当に皮肉なことに、関係性を知ったのは、銃撃事件の前夜の電話、最後の電話だったんですね」と銃撃事件の前夜の電話で初めて知ったことを告白した。
続けて「たまたま数日前に、第一次(安倍)内閣での元秘書官が統一教会で祝福を受けたという情報を得ていたので、たまたまこの時の電話でそれを確認したときに、安倍総理が『大丈夫だから。問題ないから』というようなことを言って。初めてこの時知ったと。私の視界には全く入ってなかったということですね」と述べた。
自民党が昨年9月に行った調査で、党所属の国会議員379人中、180人が旧統一教会との接点があったことが判明。党として教会側との「関係遮断」を求める通知を党所属の国会議員に出した。
岩田氏は「自民党の通知で、選挙で支援を受けたことが分かった場合には、除名もちらつかせる厳しい内容を通知しました」としつつも、「実際には100万人を超える党員や地方議員にこれを徹底できるかは不透明でして。政治家の中には“実際、選挙になってしまうと、ボランティアの方が一生懸命入り込んできている中で、全体を把握するのは事実上難しいんじゃないか”と、こんな声も聞きますね」と実現へのハードルは高いと説明した。