山下達郎 ジャニーさんへの変わらぬ「尊敬の念」激白 性加害は「本当にあったとすれば許しがたい」

 シンガー・ソングライターの山下達郎(70)が9日放送のTOKYO FM「山下達郎のサンデー・ソングブック」で、ジャニー喜多川氏の性加害問題に言及した。山下の所属事務所に在籍していた音楽プロデューサーの松尾潔氏(55)が、同問題について発言したことが理由で契約が途中で終了したと投稿したことへ、自身の見解を示したもの。性加害が「本当にあっとしたら許しがたい」とした上で、ジャニー氏への「恩義」「尊敬の念」が変わらないことなど約7分間にわたり激白した。

 山下は松尾氏の契約終了は「事務所の社長の判断に委ねる形」だったと明かし、自身が契約終了を促すこともなかったと説明した。ただ、「松尾氏がジャニー喜多川氏の性加害問題に対して、臆測に基づく一方的な批判をしたことが契約終了の一因」と認め、「他にもいろいろある」としたが、その詳細は語らなかった。

 今回の一件が「ジャニーズ事務所への忖度(そんたく)」だと一部で捉えられていることは「根拠のない臆測」と否定。「うその情報が拡散しますので」と、自身の「発信基地」である番組内でコメントすることを決めたという。

 ジャニー氏の性加害問題については「今回の一連の報道が始まるまでは、漠然としたうわさでしかなかった」と表現。当時、山下のビジネスパートナーは同事務所の業務を兼務していたが「いちタレントである私に、そのような内情を伝えることはありませんでした」と説明。「性加害が本当にあったとすれば許しがたい。事実関係の調査は必須」としつつ、「音楽業界の片隅にいる私にジャニーズ事務所の内部事情などまったくあずかり知らぬことですし、まして性加害の事実について私が知るすべは全くありません」と訴えた。

 近藤真彦やKinKi Kidsら同事務所のタレントへ多数の楽曲を提供してきた中で、優れた才能と出会い、自身が成長したと主張。そうしたタレントを輩出してきたジャニー氏の「功績に対する尊敬の念は今も変わっていません」と述べ「時代を超えて長く歌い継いでもらえる作品を作る機会を与えていただいたことに心から恩義を感じています」と感謝した。

 その一方で、「ご恩を忘れないことやジャニーさんのプロデューサーとしての才能を認めることと、社会的倫理的な意味での性加害を容認することは全く別問題」とし「作品に罪はありませんし、タレントたちも同様です」と強調した。

 今後もジャニーズタレントの音楽活動を応援する気持ちに変わりはないとした山下。「私の姿勢を忖度、長いものに巻かれていると解釈されるのであれば、それでも構いません。そういう方々には私の音楽は不要でしょう」と語気を強めた。

 ◆松尾氏とスマイルカンパニーを巡る経過

▼1日 松尾氏がツイッターでスマイル社とのマネージメント契約が「中途で終了」と投稿。「ジャニーズ事務所と藤島ジュリー景子社長に言及したのが理由」とし「私をスマイルに誘ってくださった山下達郎さんも会社方針に賛成とのこと、残念です」とつぶやく

▼5日 スマイル社が公式サイトに小杉周水社長名で文書を掲載。6月30日での松尾氏の契約解除は「松尾氏によるこれまでの社内外での言動等に鑑み、弊社代表である私自身の判断により、松尾氏との協議の上、合意により終了することとなった」などと報告

▼同日 山下の公式サイトに「7月9日のサンデー・ソングブック」で大切なコメントを発表する告知。「一部週刊誌やネットで拡散されている、松尾氏の業務提携終了に関するツイッターの件について、本人より大切なご報告がございます」

▼9日 山下がラジオで心中を激白

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