岡田准一「松潤はボロボロに泣いていた」家康と信長「ガチでやり合う」第27回の撮影時
NHK大河ドラマ「どうする家康」(総合。日曜、後8・00)で織田信長を演じている俳優の岡田准一(42)が16日、安土城のお膝元である滋賀県・近江八幡市文化会館でトークショーに出席した。
この日放送の第27回は、信長が徳川家康(嵐・松本潤)を安土城に招き、2人きりで対峙(たいじ)する。「松本くんをどう揺れ動かすか」を意識して撮影に臨んできた岡田は、第27回の撮影時を振り返り「僕がワーってやった後に振り向いたら、松本はボロボロに泣いていた」と明かした。
岡田は大河2回目の出演。「1年、1年半とかやっていると自然に台本もセリフが覚えやすくなって、染み込んでいくのが大河の良さ」としつつ想定外の演技も求めていたと話し、「その中で『俺、こういうつもりじゃなかったんですよね』っていうことが死ぬまでにできればいいなって思っていた。振り向いたら、彼(松本)がボロボロに泣いていて、使われているか分からないですけど、この役を引き受けてよかったなと思った」と感慨深げに語った。
クライマックスに向け、第27回では「信長の限界」を意識したという。「信長が気を張って天下人という立場で生きてきて、強引に物事を覆すように決めてきたところを、家康から見て『限界』に感じさせたいと思った」と説明。次週の第28回には本能寺の変があるが、「僕は27回の方が大事だと思う」とし、「家康にどういうことを見せられるのかが27回。大事に見てほしい」と視聴者へ呼びかけた。また、制作統括の磯智明氏は「信長と家康がガチでやり合う非常に重要な回」と強調した。